女性の薄毛専門外来
- 抜け毛が増えた
- 髪の毛が細くなってきた
- コシがなくなり髪型が決まらない
- 地肌が見えるようになってきた
- 出産後から抜け毛が目立つ
- 薬の副作用で毛が抜けてきた
- ダイエットで抜け毛が始まった
- HARGや植毛は高額で手が出せない
このような薄毛のお悩みはご相談ください。
薄毛とは
薄毛とは、頭髪の量が少なくなり地肌が見えてしまう状態です。
薄毛には、本数は変わらないまま毛が細くなる場合と、抜け落ちて本数そのものが減ってしまう場合があります。
日本人の髪の本数は平均約10万本と言われており、計算すると、1日に50本から100本は自然に脱毛していると考えられます。しかし、明らかに髪の毛が抜けることが続くようなら「異常脱毛」といえるでしょう。
近年は、女性の薄毛の悩みも急増しています。薄毛の原因は、ホルモンの影響、遺伝的要素、食生活、ストレスなどの理由が考えられています。
ヘアサイクル
髪の毛は、伸び続けるわけではありません。成長しては抜け落ち、同じ毛根からまた新しい毛が生えてくるというサイクルをくり返します。
これをヘアサイクルといい、「成長期」「退行期」「休止期」の3期に分けられます。
成長期では、毛母細胞が分裂を繰り返し、髪になって、毛幹部分が太く、長くなっていきます。女性の期間は4~8年くらいになります。
退行期はまずはじめに、毛母細胞と毛乳頭細胞が離れることによって栄養の供給が弱まり、内部の細胞がやせ細っていきます。この期間は男女とも2~3週間と言われています。
休止期は、毛乳頭細胞からの栄養が毛母細胞へ供給されなくなるので、髪の毛の成長が完全に止まって自然に毛が抜けてしまいます。期間はおよそ3~4か月です。
薄毛が目立ち始めたとき、ヘアサイクルが乱れ、極端に成長期が短くなります。成長期が短いと髪が十分に育たないまま退行期に入ってしまうので、細く短く柔らかい髪が増えます。
退行期には大きな影響はありませんが、成長期と反比例する形で休止期は数年間まで延長します。
びまん性脱毛症(FAGA)
女性の薄毛は、FAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。
女性の場合は頭髪全体が均一に薄くなるのが特徴で、びまん性脱毛症とも呼ばれます。
びまん性とは「広範囲に広がっている状態」という意味があり、男性のようにしっかりとハゲるのではなく、全体的に薄くなっていくという状態が多いです。
FAGAも3種類のパターンがある
女性の薄毛FAGAでは、ルードウィッグ型、クリスマスツリー型、ハミルトン型の3種類があります。
ルードウィッグ型
ルードウィッグ型は、女性に一番多くみられる薄毛で、生え際の後退はなく、頭の天辺から後頭部の範囲がびまん性に薄くなっていくタイプです。
クリスマスツリー型
生え際から頭頂部の真ん中がクリスマスツリー状に左右枝を広げたように薄くなっていくタイプです。
ハミルトン型
男性AGAと同じ、生え際に剃り込みが入るM字タイプです。
分娩後脱毛
妊娠中から出産後にかけてホルモンバランスが乱れることから分娩後の女性に脱毛が起こることがあります。
通常は半年から1年ぐらいで自然に回復しますが、難産であったり、持病をお持ちの場合、育児の負担が多い場合、高齢出産など体力の回復に時間がかかる場合は症状の回復も遅くなり、完治が難しい場合もあり早期の治療が必要です。
粃糠性脱毛症(脂漏性脱毛症)
粃糠(ひこう)性脱毛症
粃糠性脱毛症とは、フケが毛穴をふさぐことにより頭皮が炎症を起こし、毛髪の正常な成長を妨げられることによって起こります。
また、フケや頭皮の脂が気になりゴシゴシ洗いすぎるなど必要以上に清潔を保とうした場合に起こる事が多いです。
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は、過剰に分泌された皮脂によってマラセチア菌という常在菌が増殖します。このことで、皮脂やフケが毛穴を塞いでしまい頭皮が炎症を起こす、皮脂の分泌異常が原因となる症状です。
機械性脱毛症
圧迫性脱毛症
圧迫性脱毛症は、帽子などを長時間かぶることで、圧迫されている部分が薄くなっていきます。額の生え際や蒸れやすい頭頂部などから薄毛が目立ってくるのが特徴です。近年では、夏場でもおしゃれのためにニット帽を被っている若い女性が増えてきたので注意が必要です。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を引っ張り続けたり、物理的な力が加わったりすることで起こる脱毛症です。ポニーテールなど、いつも同じ位置で髪の毛を束ねたりしていると起こりやすいと言われています。また、整髪料やヘアピン、ヘアゴム、カチューシャなどを毎日使う人は注意が必要です。
円形脱毛症
円形脱毛症は、昔から10円ハゲと呼ばれている円形状の脱毛です。多発して頭全体の毛が抜けることや、全身の毛が抜ける場合もあります。
ストレスが引き金で自律神経や女性ホルモンのバランスが崩れること、自己免疫疾患によるものと考えられています。
薬剤による脱毛
薬剤性脱毛は、抗癌剤など薬剤の副作用により髪の毛が薄くなります。抗癌剤やC型肝炎の治療に用いるインターフェロンなどの影響を受けます。
また、女性ホルモンであるプロゲステロンが含まれている経口避妊薬を服用することも原因の一つです。
ピルを服用中は、妊娠中と同じホルモンバランスとなりますので、髪を作る毛母細胞が成長期となります。しかし、ピルの服用をやめるとホルモンバランスが崩れるため、身体は産後と同じような状態になり分娩後脱毛と同じような現象が起こることがあります。
病院での薄毛治療
女性薄毛の治療は、ミノキシジルを主とする治療が一般的です。
男性型の薄毛AGAでは、フィナステリドの有効成分であるプロペシアを併用しますが、副作用として勃起機能障害(ED)になることが知られています。一方、このフィナステリドは、女性が使用しても発毛効果がないだけでなく、特に妊婦を介して胎児に影響があるため使用を認められていません。
ミノキシジルは、もとも高血圧の治療薬として開発されました。血管を拡張して血圧を下げる薬ですが、副作用として発毛効果が認められ発毛、育毛の目的で使用されています。
一般的に上記のような主に内服薬を半年から1年継続します。
その他、HARGなど頭皮に直接注射で、薬剤や再生医療で使用する幹細胞を注入する方法があります。HARGの場合、月1回の施術を6~9回繰り返します。
そして、最終手段として植毛があります。
薄毛に対する鍼灸治療
東洋医学と髪の毛
東洋医学では、髪の毛のことを「血の余り」と呼んでいます。血液に十分な余裕があれば髪の毛まで栄養が行き渡り、髪が健康に育つからです。
食事などで取り込んだ栄養は、生命維持の優先度の高い箇所から行き渡ります。そのため髪の毛など命に影響のない場所は、供給される栄養が手薄になります。その結果、髪の毛の抜け毛や薄毛に繋がります。
東洋医学の薄毛分類
血虚
「血の余り」と呼ばれている髪の毛ですが、逆に血が足りないと薄毛につながります。このことを東洋医学では「血虚」と呼んでいます。現代で言うところの貧血に近いです。
血虚の状態にあると、立ちくらみがしたり、足がつりやすくなったり、目が霞むといった症状があらわれます。
腎虚
東洋医学では、髪は「腎の華」とも呼ばれます。腎とは、腎精すなわち生命力そのものです。生命力とは、親から受け継いだ先天の精と、食事や呼吸で補っている後天の精があります。ということは、遺伝的な先天の薄毛と、疲労、ストレス、不摂生や、老化からくる後天の薄毛があるということです。これらの薄毛になることを腎が足りない、足りなくなっている腎虚の薄毛と判別しています。分娩後脱毛など女性の薄毛は腎虚タイプが多いです。また、腎虚は血虚より薄毛の症状が重いです。
湿熱
湿熱は、食べすぎ飲みすぎ、不摂生などによって、体内に余分な水分や熱を溜め込んでいる状態です。そのため、頭皮、毛根では湿気がこもり、頭皮は雑菌が繁殖しやすくなります。頭皮環境が悪くなると抜け毛や薄毛へとつながります。頭皮がベタつく、汗をかきやすい人は要注意です。
鍼灸治療は根本的な体質改善が可能
薄毛に対する鍼灸治療は、前述の体質分類(現在の状態)を考慮して、一人ひとりに合わせた治療方針を組み立てます。この治療をおこなうことで、ストレスや不摂生から乱れてしまった自律神経や女性ホルモンのバランスも整い、体質改善しやすく確実に発毛、育毛できる頭皮の環境が整います。
鍼灸治療は発毛スピードを加速化
薄毛にとって必要なことは、体質改善ですが、頭皮の毛根部に直接治療をおこなうこともあります。髪の成長に重要な毛根部に鍼灸治療で直接アプローチすることで、発毛、育毛のスピードは飛躍的に早くなります。
鍼灸治療のメリットは、東洋医学的な考え方の治療と、現代医療的な考え方の両方をおこなうことができることです。
鍼灸治療は再生医療
薄毛専門の局所的な鍼灸治療では、単純な血行促進だけではありません。鍼灸治療は、直径 0.1mm程の世界一細くて精密な日本製鍼を使用することで、痛くない治療と同時に鍼灸針の微細な刺激によって再生医療のプロロセラピーと同様の効果があり、自己の幹細胞を生成させることで、毛母細胞の分裂を促します。
鍼灸治療は副作用なし
薄毛に対する鍼灸治療は、自然治癒力を最大限発揮する治療法です。そのため、プロペシアの副作用として注視されている勃起機能障害(ED)などの問題はありません。逆に元気になるくらいです。
鍼灸治療は安価で早く効果が出ます
病気や症状の治療で問題となるのが、費用と効果です。治療では、1ヵ月もしくは回復するまでの合計金額が目安となります。
例えば、ホームセンターで販売している育毛剤は、月1,000~3,000円ですが、薄毛に対して発毛効果はありません。
薬局で販売しているミノキシジル配合の薬用育毛剤は月8,000円前後ですが、医療機関での治療と比べると使用量は少なく、患者さん一人ひとりに適切な処置かは判別できません。
一方、ミノキシジルの内服薬では月に約16,000円~30,000円を半年から1年継続します。
その他、HARGなど頭皮に直接注射で、薬剤や再生医療で使用する幹細胞を注入する方法約15万円ほど。
さらに植毛では50万円~80万円、中には300万円かかることもあるようです。
治療比較
金額 |
効果 |
期間 |
副作用 |
|
---|---|---|---|---|
育毛剤① | 1000円 |
× |
ー |
無 |
育毛剤② | 8000円 |
△ |
約1年 |
△ |
内服薬 | 16000円 |
○ |
半年~1年 |
有 |
HARG | 15万円 |
△ |
半年~9ヵ月 |
△ |
植毛 | 50万円~ |
○ |
4~8ヵ月 |
△ |
鍼灸 | 4000円~ |
○ |
3ヵ月~半年 |
無 |
※鍼灸治療週1回、3ヶ月の発毛効果
(系列治療院患者52歳男性)
当院の薄毛専門の鍼灸治療では、週1回の治療で3ヵ月が目安となります。
初診の合計金額は5,000円、2回目以降は4,000円となります。
鍼灸治療は副作用もなく、体調も良くなり、早く効果があらわれやすいです。デメリットとしては、来院しての治療という手間があることだけです。
植毛は高すぎて手が出ないという方、発毛クリニックは行きにくいという方、自然に発毛したいという方はぜひ発毛専門の鍼灸治療をお試し下さい。